姫路市営名古山霊苑でお墓じまい工事。遠方のお客様へメールでのご対応、ご遺骨のご郵送も

姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田(はった)石材の八田俊之です。 今回は、姫路市営名古山霊苑にて、お墓じまいをさせていただきましたのでご紹介いたします!

 

【お墓じまい前後の写真】

 

今回は、ホームページからメールでお問い合わせいただきました。お墓じまいと、ご遺骨のお引越しをご希望でした。
東京にお住まいの方で、ご実家があったこちら姫路にお墓をお持ちでした。ご両親がお亡くなりになってから数年が経ち、これまでも年に数回はお参りに帰省されていたそうですが、ご自身もお歳を召されてお身体の調子もあり、お参りに来られるのが難しくなったため、今回お墓じまいをお考えになったそうです。お墓に眠るご遺骨については、お住まいの近くに行き先を確保されており、そちらに移されるということでした。

 

今回のお墓は、姫路市営の名古山霊苑にありました。広大な敷地にはたくさんのお墓があり、当店でもお墓を建立させていただいたり、修理やクリーニング、お墓じまいのご依頼をいただくことがあります。とても広く開放的で自然も多いので、気持ちよくお仕事できる霊苑です^^

 

こちらが今回お墓じまいをされたお墓です。6㎡ある、とても立派なお墓です。きれいにお参りされている様子が分かるお墓ですね。今回は遠方のお客様ということで、お見積もり等もメールでやり取りをさせていただきました。他の石材店さんにもお見積もりを取られたそうですが、費用が良心的で安心ということで、当店にお任せいただけました。

 

お墓じまい当日、遷仏法要の際の様子です。ご遺骨を取り出す前に、ご住職様にお経をあげていただいて、法要を行います。お客様のご宗教は浄土真宗で、お寺様の方はお付き合いのあるお寺様にお客様がご自身で手配くださいました。ご法要のための焼香台などの準備は当店でお手伝いし、滞りなく終了しました。この日のために東京からお越しくださったお客様も、ご夫婦でしっかりと手を合わせていらっしゃいました。

このあと、お墓からご遺骨を取り出します。お客様とご一緒に、確認していただきながら取り出しを行いました。
法要後、取り出したご遺骨をご自分でお持ち帰りになる方も多いですが、今回は数も多く、遠方からお越しでお持ち帰りになるのが難しかったため、すべてのご遺骨を一旦店に持ち帰り、後日お客様のご自宅へお送りすることになりました。ご遺骨を送る際は、ゆうパックでの郵送になります。水気をできるだけ取って、割れないようにしっかりとクッション材を入れて、丁寧に梱包してお送りします。大切なご遺骨ですので、取り扱いには十分注意しています。
あまりご存知ないお客様もおられますが、今回のようにたくさんの仏様があったり、遠方からお越しでご移動が大変だったりと、様々なご事情でお持ち帰りになるのが難しい場合でも、ご郵送という方法があります。当店ではこれまでも何度もこうしてお送りしてきました。しっかりと責任持ってお送りしていますので、安心してお任せいただければと思います。

ご遺骨を取り出したあとは、お墓じまいの工事に移ります。まずはお墓本体を取り外し、納骨室などの地下部分、基礎コンクリートなどもすべて取り除いていきます。更地に戻し、土を入れ戻して完成となります。

 

お墓じまい工事が完了しました! 次に使用される方のため、きれいに整地をして完了となります。管理事務所への工事完了届け、墓地返還などの手続きは、遠くにお住まいのお客様に代わって当店で行いました。

工事完了のご報告は、メールでお知らせしました。ありがとうございました、お世話になりましたとお礼のご連絡をくださいました。ご実家を出られてからはずっと東京にお住まいで姫路には帰省の際に来られていたそうですが、東京でも高校の同窓会に参加されたりと、故郷への想いは強くお持ちだったようです。そんな方ですから、姫路のご実家のお墓を見ていくことが難しく、お墓じまいされるということはとても残念だったと思いますが、お墓を大切に思われているからこそ、お参りが思うようにできないことにも悩まれていたと思います。今後は気軽にお参りいただけるようになったことで、お客様のご負担が少しでも軽くなればと願っております。

最近の社会情勢もあり、今回のように見ていくのが難しいお墓をお墓じまいして、ご遺骨を納骨堂や永代供養墓に移すという「お墓じまい」は増えています。一方で、誰のお墓か分からないお墓や無縁墓も増えているそうです。お墓じまいの理由は様々ですが、子どもや孫の世代に負担をかけないためにも、自分の代で・・・という理由でお墓じまいを決断される方もたくさんいらっしゃいます。そうした責任をきちんと全うしていらっしゃるお客様を見るとすばらしいことだなと感じ、今回のように「少しでもご負担を軽くすることができれば」と思っていつもお手伝いさせていただいています。今後もこれまで通り、お客様のご状況やご希望に寄り添って、親身なご対応でお手伝いしていきたいと思っています。