姫路市坊勢島にて、インド産M1Hのデザイン墓石を建立しました

姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田(はった)石材の八田俊之です。姫路市坊勢島にて、インド産M1Hのデザイン墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします

 

姫路市 坊勢島 建立 インド産M1H

 

今回お墓を建立させていただいたのは、姫路市の離島、坊勢島(ぼうぜしま)です。ご両親様のお墓を建てたいというお姉様と弟様で、ホームページをご覧になってご来店くださいました。ご実家が坊勢島だったのでお二人ともこちらのご出身ですが、今はお姉様は豊岡市に、弟様も大阪にお住まいでした。

 

ご来店になった際墓地の場所を教えて頂いて、現地を確認してきました。お母様がご生前に用意されていた墓地だそうで、間口に対して奥行きのあるコンパクトな敷地です。坊勢島は播磨灘にある島で、姫路から行く場合は飾磨港(姫路港)から渡船で30分程です。島についてから墓地までは、徒歩で15分くらいでした。隣のお墓のお名前などをうかがっていたのでそれをもとに確認し、お写真を撮っておいて、後日お客様にも間違いがないかご確認いただきました。

 

現地で敷地の寸法等を確認した後、図面を作成してご提案しました。お墓については、弊社にお越しになる前にほかの石屋さんに相談されていたそうで、当初から「こんな形にしたい」というご希望を明確にお持ちでしたが、ほかにも話を聞いてみたいということで弊社にお声かけくださったそうです。洋型のお墓で、棹石は曲線が両サイドに入った特徴的な形です。ネットで色々探して気に入ったデザインをお持ち下さっていたので、それを参考にしました。バリアフリーで草が生えないよう貼り石仕上げにすること、石の種類の指定などもいただいて、その後何度か調整を重ね、弊社にお墓の建立をお任せいただけることになりました。

 

工事の様子です。お墓の奥側、一番下の四ツ石部分です。この中が納骨室になります。角の部分はボンドで接着して印のようにL字の金具でしっかり留めます。その後、この上に台石を設置するため免震パッドを敷いています。

 

台石を設置しました。この上に棹石を設置するため、さらに免震パットを敷いて準備します。手前の開口部が納骨口になります。今回使用した石はインド産のM1Hという石で、深い緑色をしています。とても硬くて強度が高く、磨いた時のツヤのりがとても良い石です。

 

棹石を設置して花立・香炉なども置いたら、お墓の完成です。曲線が美しく、石の艶やかさが感じられるお墓です。

 

正面から見たところです。一番の特徴である棹石は、扇形のデザインです。正面のお名前は、洋型ですが高さがある棹石なので縦書きで彫刻しています。全面石貼りで、見た目がきれいなだけでなく、草が生えてこないのでお掃除やお手入れが楽です。

 

四ツ石の前面に家紋を彫刻して白色を入れました。上台左側の彫刻は、建立年月と建立者の方のお名前です。

手前左右にあるのはステンレス製で風防付きの蝋燭立です。ご宗旨が浄土真宗なので、香炉にはお線香を寝かせてお供えできる香皿をご用意しました。中央にあるのはお好きな場所における水鉢です。

 

後方から見たところです。台石の角は大きく面取りをして丸みを持たせています。棹石背面に、お父様とお母様のお名前を彫刻させていただきました。また、敷地の後ろはコンクリートで固めてきれいに仕上げました。

 

入口部分はバーナー仕上げになっているので、濡れても滑りにくく安全です。お手入れの手間も少なく、遠方からお越しになっても安心してお参りいただけるお墓になりました。

建碑法要の日にお引き渡しとなり、地元のお寺様のもと、私もお手伝いさせていただいてご納骨しました。今回主にやり取りをさせていただいたお姉様にも、お墓の完成を大変喜んでいただくことができました。その日、「また後日」ともおっしゃっていたので不思議に思っていると、なんと後日、豊岡から車で3時間弱の道のりを、「本当にいいお墓が出来ました」と手土産を持ってお店までお越しくださいました!本当にありがとうございます^^ 完成したお墓をそれほど気に入っていただけたのかなと、大変嬉しく思っております。このたびは大切なお墓の建立にあたり、弊社にお声かけいただきましてありがとうございました。

坊勢島は昔から漁業がとても盛んな島として有名で、最近は漁業見学や体験ツアーなど、観光にも力を入れているそうです。今回お邪魔した墓地には立派なお墓もたくさんあり、島の方々が先祖代々のお墓をとても大切にされている様子がうかがえました。これまでお仕事で伺ったことはありませんでしたが、ホームページを通じてご縁をいただいて、地元姫路の石材店としてお墓を建立させていただくことができ、ありがたく思います。今後も何かお困りの際には、お手伝いさせていただければ幸いです。