姫路市網干区の会社様にて、創業100周年記念碑を岡山県産万成石で作成しました

姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田(はった)石材の八田俊之です。 今回は、姫路市網干区の会社様にて、創業100周年記念碑を、岡山県産万成石で作成しましたので、ご紹介いたします!

 

【完成した記念碑】

ご依頼をいただいた会社様は、もともと当社とお付き合いをいただいている会社様で、今回創業100周年の記念碑を作られるということでご相談くださいました。こちらの社長様がご自宅に岡山県産の万成石(まんなりいし)をお持ちで、記念碑を作るならぜひこのピンク色がきれいな万成石で作りたいとご希望でした。

 

岡山県岡山市にある万成石の採石元の武田石材さんまで、お客様とご同行して実際に石を見に行きました。そこで台石として見つけたのがこの石です。

 

そのとき、採石元の武田石材さんに飾られていたのがこちらです。彫刻家、牛尾啓三先生の「空間のメビウス」という作品です。牛尾先生は神崎郡福崎町出身で、日本を拠点に世界で活躍されている彫刻家です。とくにこのメビウスの輪をモチーフにした作品は有名で、色々な場所で目にすることができます。この万成石でも多数の作品を作られていて、つい最近も当社の近くに新しい作品が完成しています。世界で活躍されるだけでなく、地域にも根ざした彫刻家でいらっしゃいます。(牛尾啓三先生のFacebookはこちら

お客様も、牛尾先生の作品を以前からご存知で、これにひとめぼれされたそうです!^^

 

工事に入ります。会社入り口の、もともと木を植えてあったところを整備して、記念碑を設置することになりました。まずは台石をしっかり据えて、その上にメビウスの彫刻を慎重に据えました。

 

設置が完了しました!

前面の金色のプレートは、真鋳製の100周年記念のプレートです。台石の部分は牛尾先生のご指示もあって、前面はあえて磨いたりせずに自然の割り肌を残して、真鋳(しんちゅう)の銘板は、4点の穴を開けてビスでしっかりと止めています。

このメビウス、正面から見たときはこういった見え方ですが・・・

少し横から見ると、また違った表情をしています。見る角度によって作品が変化するという、少し不思議で味わいのある作品です。

 

上から見るとこういった感じです。

作品名「空間のメビウス」と牛尾啓三先生のお名前を入れたプレートは、ステンレス製で作りました。

 

入り口横の目抜きの場所に完成です! この後に会社様で、記念碑前のスペースに新たに植樹をされて本完成となられます。

設置のあと、彫刻家の牛尾先生もお客様とご一緒に確認してくださったのですが、ひとめぼれした作品の完成と、その作者の方に会えたということで、お客様は大変喜んでくださいました!牛尾先生は、モチーフのメビウスの輪のように、会社がずっと続くという意味も込められて、とてもいいねとおっしゃってくださいました。

お客様とご一緒に石を見に行った先でたまたま牛尾先生の作品に出会い、その作品にお客様がひとめぼれされたので、この作品を設置させていただけることになりましたが、実は以前から牛尾先生のことは存じ上げていました。作品を使わせていただきたいとお電話を差し上げた際に、快諾くださった牛尾先生にも改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

今回は、色々なご縁を感じるお仕事でした。思った以上の出来事の連続で、完成時にはお客様に牛尾先生をご紹介することもでき、とても喜んでいただけて本当に良かったです^^

改めまして、このたびは100周年おめでとうございます。100周年という特別なお祝いにふさわしい素敵な記念碑の作成を任せていただき、ありがとうございました。