相生市のお寺様にて、山門の石工事を行いました。敷居を木製から御影石製に取り換え、滑りにくいバーナー加工の貼り石

姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田(はった)石材の八田俊之です。相生市のお寺様にて、山門の石工事をさせていただきましたのでご紹介いたします!

 

【相生市 寺院山門 石工事】

 

今回は、お仕事関係の知人の方のご紹介で、お寺様の山門の石工事をさせていただきました。お寺様での確認は、紹介していただいた知人の方も一緒に向かいました。

 

こちらが今回お世話になった観音寺様です。姫路市内にある当店からは、車で35分ほどの相生市の少し山手にありました。山の緑を背にしていて、とてもきれいな佇まいのお寺様です。

 

こちらが山門です。きれいにされてるのですが、ずいぶん年月が経っているため、よく見ると貼ってある石が浮いていたり、ガタつきがあったりするところが見られました。また、石の表面はきれいに磨いてあり、見た目はきれいなのですが、雨の日などに濡れるとすべりやすいことも以前から気にしておられました。加えて、印のある山門の敷居は木材でできており、経年で腐食が進んでいます。

 

内側から見ると、このような状態です。敷居の木材は、真ん中のあたりがかなりへこんでしまっているのが分かります。石貼りの部分は、一見するときれいなのですが・・・

 

よく見るとこのように、かなり石が浮いて段差ができてしまっています。隙間から水が入り込んでしまったことが原因と考えられました。すべりやすいことだけでなく、このままではひっかかって転倒する危険もあります。お寺様とお話して、参道部分を滑りにくいバーナー仕上げの貼り石に変更し、木材の敷居は石で新しく作ることになりました。

 

工事が始まっています。工程としては、まずは山門本体をメンヨ専門業者さんがジャッキアップして移動させました。メンヨ工事は、建物をそのまま持ち上げて移動させたりする工事で、曳家(ひきや)ともいいます。写真の右奥にあるのが移動させた山門です。本堂の方へ10mくらいずらしました。その後、古い石貼りや敷居などを取り外しました。手前に見えている溝のようなものが敷居のあった場所で、門が建っていたところです。その奥にある二つの石は、もともとあった控え柱の束石です。

 

新しく作成した敷居の石を設置しました。基礎は思ったよりもしっかりしたものが打たれていましたが、より強度を上げるため、この機会に打ち直しています。

 

しっかり養生してから、移動させていた山門をメンヨ業者さんが戻し、敷居の上に設置しました。このあと、石貼りを行って完成となります。

 

完成です! ガタつきもなくなり、劣化していた敷居も石製に変更、すっきりして美しく、安全性も高い山門になりました。

石の表面は「バーナー仕上げ」と言って、バーナーで焼き付けて表面を毛羽立たせたようなザラッとした質感になっています。お寺だけでなく神社の参道などにも使われていて、磨き仕上げのようにツルツルしていないので雨などで濡れても滑りにくく、お墓の踏み石にもよく見られます。全体的に、前後に向けてわずかに傾斜をつけて仕上げ、水が溜まらないように工夫しています。

 

内側からです。貼り石の外側の延べ石、控え柱の束石はそのまま据え直しています。今回は活用できる部分はそのまま活用して、安全できれいな山門になるよう工事を行いました。

 

お寺様は工事の様子も見守ってくださって、職人にお茶をいただいたり、お気遣いいただきました。ありがとうございます。今後もなにかお寺様や檀家様のためにお手伝いできることがございましたら、いつでもお声かけください。

今回のお仕事は山門の石工事ということで、メンヨ業者さんとご一緒させていただきました。経緯は詳しく分かりませんが、兵庫の北部 豊岡の方には、メンヨ専門の技術を持った職人さんが多いようです。今回ご一緒した業者さんも豊岡から来られていました。建っている建物を解体などせずに、井桁のような道具を使ってそのままジャッキアップして横にずらして移動させていくのですが、屋根もあるのでバランスもとても難しいと思います。慎重な作業でかなり時間もかかりますが、その作業風景は見ごたえがあります! これまでにも何度か見たことはあるのですが、何度見ても「すごいな~!」と感心する技術です。日頃はお墓の施工等を中心にしていますので、非日常の仕事ともいえる神社仏閣等でのお仕事は、他の業者さんの仕事ぶりに刺激を受けることも多いです。こうした技術を必要とする現場も年々少なくなっているかもしれませんが、この素晴らしい技術が続くことを願うばかりです。

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