姫路市営名古山霊苑に、インド産マハマブルーのデザイン墓石が完成
姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田(はった)石材の八田俊之です。姫路市営名古山霊苑に、インド産マハマブルーのデザイン墓石が完成いたしました!
姫路市営名古山霊苑 新設 マハマブルーのデザイン墓石
以前、姫路から関東方面へのお墓の引っ越しをお手伝いさせていただいたお客様からのご紹介で、お墓の建立をお任せいただきました。墓地は姫路市営名古山霊苑に既にお持ちで、お父様が亡くなられて3回忌を迎えられるとのことでした。
こちらがお墓を建てる場所です。返還墓地を所得されていました。どの角も直角でない変形した墓地でしたが、4.60㎡と霊苑の中では広い区画で、角地の良い場所でした。
お墓については、デザインカタログを見ていただいた中からイメージに近いものをお選びいただいて、ご希望を伺って調整し図面をご提案しました。また、使用する石については、ご苗字の一字にちなんで「藤色」をご希望で、紫系の色合いのインド産マハマブルーをご覧いただくと、気に入っていただけました。ご依頼をいただいて、製作開始です。
まずは基礎工事から行いました。掘り下げて地盤を固めた後、木枠の中に鉄筋を組んでコンクリートを打設、一週間ほどしっかり養生期間を置いて基礎が完成します。その後、完成した基礎に外柵の据え付けが完了しました。角の部分にはL字の金具を取り付けてしっかりと固定します。御影石製のカロートは、外柵を据えた後に中心になるように厳密に設置しました。
横から見たところです。手前の階段部分は他の場所と色合いが違っています。すべり止めのためバーナー加工をした箇所で、磨き仕上げの部分と比べると色合いが少し白っぽくなります。
工場では、墓石に彫刻する文字決めを行っています。「感謝」という言葉を、柔らかい丸みのある字体で彫ることをご希望で、弊社でも原稿を作成してご提案しましたが、思い入れのある文字があったようで、後日「この文字にしてほしい」とお持ちくださったものを参考に作成しました。家名は右下に彫刻します。写真を撮影して、文字の大きさや配置、バランスなどをご確認いただいて、彫刻作業に入ります。
彫刻が仕上がり、いよいよお墓の完成です!
正面彫刻は色を入れない素彫りですが、濃い目の石の色合いのなので文字もきれいに見えています。周辺は和型墓石が多く、石の色合いも昔ながらのものがほとんどなので、青味のある神秘的な色合いはひときわ際立っていました。
全体に丸みのあるベーシックな形状で、台座には伝統的な高級加工の亀腹加工など、落ち着いた高級感のあるお墓です。横から見ても、しっかりとした厚みがあるので安定感があります。
背面は建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しました。よく見ると自然の石目がこのように見えます。光線や角度の違いで黒っぽくも見えますが、実際に近くで見ると、こうした紫色ベースの中に赤や青などが混ざったきれいな色合いです。
お墓が完成し、ご納骨も無事に終えられました。ご希望通りのお墓にご満足いただけたようで、後日「ありがとうございました」とご連絡をいただきました。このたびは弊社に大切なお墓の建立をお任せいただきまして、ありがとうございました。何かお困りのことがあれば、またいつでもお声かけください。今後ともどうぞ末永くよろしくお願いいたします。
今回は、私と同年代の息子様とお母様とのお墓作りでした。お二人のあたたかいお人柄がとても印象に残っています。洋型であること、正面文字は「感謝」にすること、石の色合いなど、お墓についてのご希望が明確でしたので、各ポイントを押さえてご提案することで、スムーズな流れでご希望通りのお墓を仕上げることができました。昨今はお墓の建立の際に、「こんなお墓にしたい」と具体的にご希望があるケースが増えています。インターネットで色々調べられるようになったためだと思いますが、中にはだいたいのイメージだけでなく、デザインや石の種類まで事前にかなり詳しく決めておられる方もいらっしゃるほどです。事前にご家族で話し合ったり、色々なお墓や石について詳しく調べたり、熱意を持ってお墓作りに取り組まれる方が増えていることは、石屋として大変うれしいことです^^ お客様のご希望を汲み取って形にすることで、理想のお墓作りのお手伝いができるように今後も努めていきたいと思います。
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