姫路市の本徳寺西山廟所(西のお山)にて、200年以上前のお墓の建て替え工事

姫路市・たつの市・太子町・相生市を中心にお仕事をさせていただいています、八田(はった)石材の八田俊之です。姫路市の本徳寺西山廟所(西のお山)にて、200年以上前のお墓の建て替え工事をお任せいただきましたので、ご紹介いたします!

本徳寺西山廟所(西のお山) 立て直し工事 佐賀県産天山石

今回のお客様は、ご実家の追加文字彫刻がご縁でお話をいただきました。「実は別の古いお墓もあって、傾いているので直してほしい」とご相談をいただいて、後日現地を確認させていただきました。

 

お墓の場所を伺って、お客様のお立会いなしで現地確認を行いました。お墓があったのは亀山本徳寺様の西山廟所で、西のお山とも呼ばれている有名な姫路のお寺様です。とても古くからのお墓で、お客様のお母様方のお墓ということでした。正面から見ると分かりにくいですが・・・

 

側面から見ると、後ろに大きく傾いているのが分かります。

 

背面に建立年月があり、享和元年(1801年)と彫刻されていました。もう200年以上前の江戸時代後期に建てられたお墓でした。

状況を確認して、まずはご希望通り、お墓の傾きを直す工事内容のお見積もりを差し上げました。その後、今後こちらのお墓にご自身のご家族様も入れるよう建て替えることをお考えになり、「同じくらいの大きさのお墓に建て替えたい」とご希望になりました。

お打ち合わせを進めている中、建て替えの件をお寺様にお話しすると、「お墓の向きを変更されてはどうですか?」とご提案をいただきました。現状では入口に背を向けて建てられているので、逆向きに変更すると、階段を上がって向かってくるとお墓の正面が見えるようになります。お客様にお話しすると「それはいいですね、ぜひそうしてください」とのことでしたので、180度向きを変えて建て替えることになりました。

 

工事の様子です。石と石の間に使用しているのは、特許取得の免震工法である墓石用免震ゲル「安震はかもり」です。地震に強いお墓にするため弊社ではこちらを採用しています。

 

棹石を据えるところです。ここでも「安震はかもり」を使用して、万全の地震対策です。

 

完成しました。佐賀県産の天山石を使用した、既存のお墓のサイズに近い7寸の和型墓石です。佐賀県産天山石は、展示品をご覧いただいていくつかご案内した中から選ばれました。硬くて変色もしにくく、濃い目の色合いもとてもきれいで、国産の石の中では人気の石です。

浄土真宗のお墓ですので、正面は「南無阿弥陀仏」のお念仏を彫刻、花立は前面にご家名を彫刻し白色を入れています。蝋燭立は防風付きのタイプです。通常は一対で設置することが多いですが、7寸と小ぶりなお墓のため、お線香立と一つずつ配置しました。その奥にあるのは水鉢で、水皿を入れているのでお手入れがとても楽です。

 

背面は、建立者の方のお名前を奥様と並べて彫刻しました。将来ご自身がお墓に入られるときに「そのまま法名等を彫刻できるように」というご希望で、お名前は少し小さめに彫刻しています。

 

右側面です。これまでのお墓に入られていたご先祖様のお名前を彫刻しています。

 

左側面もこのように彫刻しています。以前はカロート(納骨室)もありませんでしたので、今後は問題なくご納骨ができるように新たに作成しています。古いご遺骨は新しいお骨壺に入れ直して、納骨させていただきました。

 

お客様はお墓の今回の建て替えにあたって、以前のお墓に眠られていたご先祖様のお名前もきちんと把握されていましたし、建て替えの経緯や詳細を時系列でまとめ、写真も添えてご自身で資料を作成されていました。「子どもたちに残したいので、どこか直すところはないか見てくれませんか?」とその資料を私にも見せてくださり、私どもでも普段から工事中のお写真等もあわせてお渡ししてご報告していますが、今回はそれ以上に素晴らしい資料が完成しており、お客様の強い思いには私も感激しました。それほど深くお墓を大切に思われているお客様が、新しいお墓の風防付きの蝋燭立や水皿、着脱できる花筒など、お参り・お手入れのしやすい工夫をご覧になって、「便利になったね~」と喜んでくださっているのを拝見し、私もとても嬉しく思っております。このたびは、弊社にお墓の建て替え工事をご依頼いただきましてありがとうございました。思い入れのあるお墓の建て替えですので寂しいお気持ちもあったかもしれませんが、これからもこれまで同様、大切にお参りいただければ幸いです。お参りされていて何かお気付きの際は、どうぞお気軽にお声かけください。